TRIO MODEL KT-5000

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最近はラジオを聴くこともめっきり減ってしまいました。小さかった時は、お小遣いでレコードやCDを簡単に買うことはできなかったので、お気に入りの曲がFMで流れてくるとカセットに慌てて録音したものです。現在わが家には、オークションで落札したAM/FMチューナーが5台鎮座しています。妻や子どもからは「同じものばかりなぜ?」という目で見られています。なぜって答えは簡単です。今やチューナーは、ほとんどが5,000円以下で落札できる個体が多いし、何よりAM/FMチューナーの表情はそれぞれが個性に富んでいてコレクションとしても面白いからなのです。当然のことながら、いくら説明しても理解はしてくれません。いいんです。私の楽しみなので・・・

で、今回ご紹介するのは、当時みんなの憧れだったTRIOから発売された「KT-5000」というAM/FMチューナーです。以前の持ち主の方も大切に使っていたようで、もちろん経年による痛みや傷は多少あるものの、比較的良い状態でした。ま、それでもわが家に来た中古のオーディオは可能な限り分解して清掃するのが流儀となっています。埃を取り除き、ガリ除去のためのツマミの洗浄、パネルと木部の洗浄作業を行いました。照明の麦球も切れておらずオリジナルのまま使っています。チューナーの内部を見ていると本当に面白いです。ダイアルを回すと内部の凧糸が動いて全面パネルの周波数を示す針が動き、同時にバリコンが動いてチューニングし、正面のメーターで微調整するのです。実にアナログチックで、当時の技術者たちの工夫が偲ばれます。

あと、FM受信に重要なのはアンテナです。かつては、平行フィーダー線をT字にし電波の飛んでくる方向に合わせて壁に画鋲で貼ったり、テレビのVHFアンテナで受信した電波を分波したりしていたこともありました。最近はデジタル放送(デジタル放送はUHF)に切り替わったことやCATVに変えたこともあり、部屋の美観も考え、室内用のFMアンテナを1つ購入しました。このアンテナは底部にマグネットがついており、ちょうどカーテンレールが鉄製だったのでここに貼り付けることにしました。さらに、テレビ用のブースターが余っていたので増幅することにしました。5台に分波するのは無理がありそうなので3台分に分波してあります。このカーテンレール貼り付け作戦は第2のアンテナとして意外と効果があったようです。

そんなこんなで、スイッチON。「KT-5000」のオーディオアンプを通してスピーカーから流れてくる音のなんと柔らかいこと。こんなにしっとりとした音だったったっけ?と改めて感動しています。決して音がこもっているのではありません。他のチューナーとも違う柔らかさを感じることができるのです。いちばんのお気に入りです。ただ、発熱量がかなり多いようで熱がこもりすぎることがあるのでしょうか?突然音が出なくなることもあるので、少し放熱しやすくする必要性も感じているところです。それにしても、ちょっと薄暗い部屋の中で見せる表情が素敵だと思いませんか?

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